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cvs2svn [VersionControlSystem]

CVSからsubversionへの移行

■概要

cvs2svnを利用して、cvsからsubversionへの移行にtryします。

■はじめに

cvs2svnは、CVSリポジトリの内容をSubversionのリポジトリに変換する移行ツールです。Pyhtonで記述されていますので、動作させるためにはもちろんPythonが必要となります。私はploneをインストールしているため、ploneに同梱されているバージョン(ver2.3)を利用します。CVSはcygwinのCVSを利用します。

・cvs2svn
http://cvs2svn.tigris.org/

■移行手順

最終的な移行手順を以下に述べます。発生した問題点および解決方法に関しては次節で述べます。

  1. cygwin, subversion, python を実行できるようパスを追加する。
    export PATH=/usr/bin:$PATH:/cygdrive/c/Program\ Files/Subversion/bin/:/cygdrive/c/Program\ Files/Plone\ 2/Python/
  2. $ ./cvs2svn --use-cvs --encoding=Shift_JIS -s D:/subversion_repo D:/CVSROOT

■発生した問題および解決方法

  1. RCSのcoコマンドが使用できない。

    ERROR: The command 'co -q -x,v -p1.1 -kk "d:/CVSROOT/Portal\
    .classpath,v"' failed with exit status: 1
    and the following output:
    'co' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

    ソースコードを読んでみると、cvs2svnの内部でRCSの"co"コマンドを使用しているようです。ローカルマシンにはRCSがインストールされていないため動作しません。このため、cygwinのRCSをインストールすることを考えましたが、代替の機能となる --use-cvs オプションを利用できることを確認しましたので、私は --use-cvs オプションを付与して実行しています。

  2. コミット時のコメントの文字化け

    cvs2svn実行時に文字コードの指定を「--encoding」オプションで指定してみましたが、変換されずエラーが発生します。Shift_JIS, EUC-JP, UTF-8等設定して変換してみますが、変換できず、エラーが発生してしまいます。原因はPythonの日本語Codecがインストールされていないことであることが判明しました。以下から、インストールしたPythonのバージョンに適用可能なJapaneseCodecsをインストール後、再実行することにより解決します。

    JapaneseCodecs version 1.4.11
    http://www.python.jp/Zope/download/JapaneseCodecs

  3. リポジトリの保存形式に関して

    subversionでは、リポジトリの保存形式として、Berkeley DB と FSFS リポジトリの2種類があります。どちらの保存形式が望ましいか悩みましたが、最終的にはFSFSリポジトリ形式にすることにしました。cvs2svnはディフォルトでBerkeleyDB形式のリポジトリを作成します。FSFSリポジトリ形式で作成したい場合には、cvs2svnを実行する際に、オプションとして「--fs-type=fsfs」を追加してください。この2種類のリポジトリを比較された記事が以下にありますので、各自の環境を構築する場合に、参考にされてください。

    ・subversionのリポジトリの保存形式
    http://subversion.bluegate.org/doc/ch05.html#svn.reposadmin.basics.backends
    http://arch.bluegate.org/pipermail/subversion-jp/2004-May/000087.html

 


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