アノテーションに対する内省 [annotation]
Mike SpilleさんがアノテーションやIocに対する批評を述べられていましたが、私も少し考えてみます。
私はアノテーションの技術自体に対しては賛同しますが、アノテーションの乱用は好ましいとは考えておりません。
EJB3.0のように、アノテーションを用いソースコード中に全てを記述することは、同一の責務を持つ情報の分散に繋がるため、最善の方法だとは思えません。アノテーションを使用せず設定ファイルを用い実現するほうが、より最良である場合もあるかと考えます。
また、静的に(コンパイル時に)問題の有無を判断可能な仕掛けではなく、動的(実行時)に問題が顕在化する仕掛けである点も議論の余地が残ると考えています。この点に関しては、アノテーションを使用せず設定ファイルを使用した場合にも、同様の問題は残るかと思います。StrongTypingのように全てを静的にチェックすることが必須とはいいませんが、静的にチェック可能な部分に関してもそれを怠っている点があるのではないでしょうか。IDEのplugin等でのvalidationが1つの回避法であるとは思いますが、syntaxのチェックは可能でも semantics のチェックは難しいと考えます。
目的を実現することが目的ではなく、手段(新技術)を使用することが目的になっているような気がしてならない今日この頃です。
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